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映画をみて使えるフレーズ<7>
“サウンド・オブ・ミュージック”後編


 前回に引き続き、映画「サウンド・オブ・ミュージック」を題材にしていきたいと思います。この映画は、マリアが見習いの修道女だったことから、キリスト教に関連する英語表現や台詞などがあります。また時代背景から、ナチスのオーストリア併合に関する表現もあるので、それらをご紹介していきます。
前回の復習をされたい方は、右記サイトをご覧ください。https://www.xeex.co.jp/column/eng/56


キリスト教に関連する表現
 ・Abby:修道院
 ・Reverend Mother:(この映画では)修道院長「reverend」は聖職者への敬称として使われます。
  Reverend Fatherであれば、牧師や神父を意味します。
 ・Sister:修道女・尼僧 キリスト教でも宗派によっては、Sisterとは言わない場合があります。
 ・Postulant:聖職志願者

<開始 約16‘36>修道院長からマリアに家庭教師として勤めに出るよう勧める場面
Mother Abbess:And what is the most important lesson you have learned here, my child?
(我が子よ、ここで学んだ一番大切なことは何ですか?)
Maria:To find out what is the will of God, and to do it wholeheartedly.
(神の御心が何かを学び、それに心から従うことです。)
Mother Abbess:Maria, it seems to be the will of God that you leave us.
(マリア、あなたがここを出ていくことこそが神の御心のようです。)
Maria:Leave! (ここを出ていきます!)
(中略)
Mother Abbess:A retired officer of the Imperial Navy. A fine man and a brave one. 
His wife died several years ago leaving him alone with the children. 
Now, I understand he’s had a most difficult time managing to keep a governess there.
(オーストリア帝国海軍の退役将校で、立派で勇敢な方です。
 奥様を数年前に亡くし、大佐と子どもたちが残されました。家庭教師が長く就くのがとても難しいようです。)
Maria:Uh…why ‘difficult’, Reverend Mother? (えっと、修道院長様、どうして難しいのですか?)
Mother Abbess:The Lord will show you in His own good time. (神が善き時にお示しになられますよ。)
●「the will of God」で「神の御心」という意味になります。また、「神」という表現は、「God」だけでなく、「the Lord」という表現もあります。「lord」という単語自体は「中世の封建領主」や「強大な権力を持つ権力者」という意味でも使われる単語ですが、「the Lord」と表現することによって「神」という意味になります。また、このシーンでマリアが修道院長のことを「Reverend Mother」と呼び掛けていますね。

<開始 約18‘45>マリアがトラップ家に派遣される日の朝の一言
Maria:When the Lord closes a door, somewhere he opens a window.
(神が扉を閉ざしたとしても、どこかに窓を開けて下さいます。)
●この表現は、映画の後半でマリアがトラップ家に戻ってきたシーンにも出てきます。この言葉は聖書からの引用ということではありませんが、「八方塞がりのように感じたとしても周りを見回せば一筋の光が見えるはずだ」という意味でしょう。マリアもこの映画の中で何度か困難にぶち当たりましたが、一筋の光を頼りに解決していったのだと思います。何か思い悩んだ時は、この表現を思い出して、新しい道は必ず見つかると信じたいですね。

<開始 約33‘15> マリアが夕食前の祈りを勧める場面
Maria:Excuse me, Captain. Haven’t we forgotten to thank the Lord?
For what we are about to receive may the Lord make us truly thankful. Amen.
(あの、大佐。神へ食前の祈りを忘れていませんか?今日の糧を与え賜えしことに感謝いたします。アーメン。)
●食前の祈りは一通りではなく、家庭によっても、時期によっても異なります。

<開始 約45‘49> マリアが寝室で祈りを捧げている場面
Maria:Dear Father, now I know why You’ve sent me here.
To help these children prepare themselves for a new mother.
And I pray that this will become a happy family in Thy sight.
(父なる主よ、なぜ、主が私をここにお遣わしになったのか、分かりました。
 子どもたちが新しいお母さまに馴染むように手助けすることなのですね。
 主の御前においてこの家族が幸せになりますように。)
(中略)
Liesl:Are you going to tell on me? (お父様に言いつけるつもりなの?)
Maria:Shh! Help me to be understanding so that I may guide her footsteps.
In the name of the Father, and of the Son, and of the Holy Ghost. Amen.
(シー!彼女を導くためによき理解者になることをお助け下さい。父と子と聖霊の名において、アーメン。)
●「Thy」は、古語で「あなたの」という意味の単語です。ここでは、「God’s sight」ということになりますね。「tell on」は「(人)を密告する」という意味で、もう少し付け足して表現すると、「Are you going to tell my father on me?」、「お父様に私のことを告げ口するの?」という意味になります。 「In the name of the Father, and of the Son, and of the Holy Ghost. Amen.」は祈りの最後につける結びの言葉になります。

<開始 約1:54‘13> 修道院長が修道院に戻ってきたマリアと話をするシーン
Mother Abbess:Did you let him see how you felt? (あなたがどう思っているか打ち明けたの?)
Maria:If I did, I didn’t know it. That’s what’s been torturing me.
I was there on God’s errand. To have asked for his love would have been wrong.
Oh, I couldn’t stay, I just couldn’t. I’m ready at this moment to take my vows. Please help me.
(もし、そうだったとしても、無意識のうちです。それで私は苦しんでいます。
 私は神の使いでそこに行ったのです。あの方の愛を求めたとすれば、それは間違いです。
 あそこに居続けることはできませんでした。私は誓いを立てる準備ができています。助けて下さい。)
Mother Abbess:Maria, the love of a man and a woman is holy too.
You have a great capacity to love. What you must find out is how God wants you to spend your love.
(マリア、男女の愛も神聖なものです。あなたには愛するという偉大な力があります。
 神があなたにどのように愛を使って欲しいと思っているかを知ることが必要です。)
Maria:But I’ve pledged my life to God. I, I’ve pledged my life to his service.
(しかし、私は、人生を神に捧げると誓いました。私は、私は一生、神に仕えることを誓ったのです。)
(中略)
Mother Abbess:Maria, these walls were not built to shut out problems. 
You have to face them. You have to live the life you were born to live.
(マリア、ここの壁は問題から逃れるために建てられたものではありません。立ち向かいなさい。
 あなたにふさわしい人生を歩むのです。)
●「take vows」で「修道院に入る、修道女」になるという意味になります。「pledge」は、英語で意味を書いた方が分かりやすいのですが、「to formally promise to give or do (something)」という意味になり、「pledge my life to God/his service」で、「自分の一生を神に捧げる」という表現になります。「these walls」は、ここでは、「修道院」を指しています。修道院は逃げる場所ではないよと、マリアに立ち向かうよう、修道院長の愛の溢れる激励の言葉になっていますね。

<開始 約2:46‘00> マリア一行がナチスの追手から逃れるため修道院に隠れるシーン
Mother Abbess:Maria, you will not be alone. Remember.
‘I will lift up mine eyes onto the hills from whence cometh my help.’
(マリア、あなたは一人ではありませんよ。覚えていて。
 「私は目を上げて山々をあおぐ、助けはどこから来るのだろうか」)
●「I will lift up mine eyes onto the hills from whence cometh my help.」は、「旧約聖書」詩篇の「都もうでの歌」から引用されています。主(神)から常に守られているということを修道院長はマリア達に伝えたかったと思われます。

<開始 約2:52’11> 追手の追跡を遅らせるため、シスター達が車の部品を盗んだ事を修道院長に告白するシーン
Margaretta:Reverend Mother, I have sinned. (修道院長様、私は罪を犯しました。)
●「罪を犯す」と聞くと、「to commit a crime」と思いつくかもしれませんが、このシーンでは、「sin」が使われています。「sin」は、宗教上、道徳上の罪を犯すという意味で、ここで「sin」が使われたのは、旧約聖書の出エジプト記に書かれている「十戒(Ten Commandments)」に「盗んではならない」という戒律があり、それを破ったことから宗教上の罪を犯したと表現していると思われます。

時代背景に絡む英語表現
この映画が第二次世界大戦直前のオーストリアということから、ナチス侵略に絡む英語表現が出てきます。
 ・The Third Reich:第三帝国(1933年~1945年、ナチス支配体制のドイツ)
 ・The Anschluss:オーストリア併合
 ・The flag with the black spider on it:黒い蜘蛛の旗(ナチス・ドイツの国旗)
 ・The Nazi:ナチ

この映画は私が生まれる前に公開されていますが、名作は時代を超えて受け継がれていくものですね。
次回もお楽しみに!

関西Actualizers(アクチュアライザーズ) プロフィール

2015年4月設立。経験を通じて、「海外留学や海外生活を考えている人たちの背中を押したい」と考える関西のグループです。 海外生活をする、外国人を迎え入れることにあたって知っておくと良い事や役立つ情報などを発信しています。
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