生産管理システム・クラウド型EDIサービス|Factory-ONE 電脳工場の「エクス」

ご挨拶 代表取締役:抱 厚志

 

平素は格別のお引き立てとご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

失われた30年により、日本は国際競争力を失いました。
 2009年まで世界第2位であったGDPは中国やドイツの後塵を拝することとなり、2025年にはさらにインドにも抜かれ、世界第5位へ後退します。国際的な調査機関の予測によると、2050年にはメキシコに抜かれて、7~8位あたりになるとの情報もあります。
 また、IMD(国際経営開発研究所)が発表する世界競争力ランキングで、2025年度、調査対象69カ国・地域の中で、日本は第35位となっており、久しぶりにランキングを3つ戻しましたが、直近の20年間では下降トレンドといわざるを得ない状況となっています。

失われた30年にはいくつもの複合的な理由があると思われますが、間違いなく大きな要因の一つに国内製造業の衰退が挙げられます。明治維新以降の日本の歴史を紐解くと、明治・大正・昭和(特に戦後の高度成長期)の時代の先駆者として、国力を牽引したのが製造業(ものづくり)であったことは間違いがありません。

この創意工夫と高機能、高品質のものづくりが、1970年代の「Made in Japan」、1980年代の「Japan as Number One」の評価を築き上げたのですが、バブル期から始まった製造業の人手不足は中期的に日本の国力を弱める要因の一つとなりました。製造業は3K業種として取り扱われ、バブル崩壊以降、さらに人手不足が深刻化しました。

弊社では、日本の競争力の回復には国内製造業の再活性化が重要であるという考えの下、創業以来、製造業向けITソリューション(生産管理システム、中小企業共通EDIなど)の開発・販売に特化した事業展開を行ってまいりました。主力製品の電脳工場は2000本以上の納入実績があり、中小企業共通EDIのEDIFASは4000ID以上ご利用いただいております。
 2026年には、小規模製造業向けコンパクトERPの先駆けとして見積管理サービスを発表、主力製品の生産管理システム『Factory-ONE 電脳工場』を刷新する予定です。また、2027年以降は新しいコンセプトとして生産経営を支援し、バイヤー、サプライヤーを一つに繋ぐデジタルサプライチェーンの構築を目指しております。

世の中にはDXという言葉が躍っていますが、弊社では効率化・省力化など、これまでのIT化が求めてきたソリューションを「弱いDX」、ビジネスモデルを転換し、新しい収益構造を構築するソリューションを「強いDX」と分類し、お客様に真のコアコンピタンス形成を実現していただく支援をすることを目標としております。

日本の製造業には底力があります。
 この底力を引き出すものがデジタル技術、すなわちDXであることは間違いありません。弊社では今後も社員一丸となって、真のDXソリューションを提供できるベンダーになれるよう鋭意研鑽を重ねてまいる所存でございますので、これからのエクスにご注目をお願い申し上げます。

―エクスは日本のモノづくりを応援し続けます。

抱 厚志