生産管理システム・クラウド型EDIサービス|Factory-ONE 電脳工場の「エクス」

~coffee break~
カンボジア最新情報(2021.11)


 みなさん、こんにちは!関西ActualizersのEllyです!
前回のカンボジア通信から早くも半年が過ぎ、2021年も残すところ、あと少しとなりました。日本ではオリンピック・パラリンピックが開催され、また、各地では大雨などの災害も発生しましたね。カンボジアでは世界的なニュースになるような事件はなかったものの、以前のメルマガでもお伝えした通り、4月には首都を中心にロックダウンし、その後も国内の移動制限や夜間の外出禁止など、様々な行動制限が設けられる生活が続きました。そして、近隣諸国同様に、国民のワクチン接種が最優先課題となり、外国人である私にも、ある日突然、アパートの大家さんからワクチン接種の申請用紙を渡され、会場へ行くように言われました。今では、6歳以上の子供へのワクチン接種率も高まり、半年以上にも及ぶ休校措置がやっと解除されました。また、先月からは、プノンペンのショッピングモールやスーパーなどに入店する際にワクチン接種証明書の提示を求められるようになり、今後、このようなケースが増えてくるのかもしれません。カンボジア周辺国でも渡航規制が緩和される兆しが見え始めているので、来年には入国時の隔離期間が大幅に減少し、以前のような往来もしやすくなるのではと期待しています。

 さて、前回のメルマガでは、カンボジアの朝ごはん料理についてご紹介しました。今回は、昼や夜に食べられている家庭料理をご紹介したいと思います。まず一品目は「ソムロー・コ・コー」です。「ソムロー」というのは、スープを意味し、とても優しい味のクメール料理です。コ・コーと呼ばれるこのスープは、日本でいうカレーのような存在で、子供から大人まで皆が大好きです。その時期に採れる野菜などの食材を使って作る、味わい深い料理です。とはいえ、最近では家庭で一から調理する人が減っているとのこと。なぜなら、この料理は割と手間がかかるからです。様々な薬味や香辛料を細かく刻み、すりおろして「クルーン」というペーストを作るのですが、この作業がとっても大変!(まさに、カレーを作る際に市販のルーを使わず、スパイスの調合から始めるというイメージです。)各家庭で、それぞれの配合が異なるため、この「クルーン」の味が、おふくろの味になるようです。他の料理にも使える万能なペーストなので、近年は都市部の市場で買うことができます。

レモングラスやターメリックなど、エスニックな薬味レモングラスやターメリックなど、エスニックな薬味
おふくろの味になる「クルーン」おふくろの味になる「クルーン」

 「クルーン」があれば、スープの具材は野菜や肉類、魚など何でも好みのものを入れて作ります。この際、カンボジアらしいのは熟す前のバナナやパパイヤも入れることです。まだ青い状態のバナナやパパイヤは野菜として扱われていて、スープの他にも、炒め物やサラダに入れて食されます。どうしても果物のイメージが強いですが、熟す前は癖がなく、料理に使うことに全く違和感がありません。コ・コーのもう一つのポイントは、出来上がり直前に炒った米を粉末にしてスープに混ぜることです。この炒った米の香ばしい香りがうまく混ざって、とっても美味しくなるのです。クメール料理はタイ料理のように「甘い」や「辛い」がハッキリしていないものが多いと私は思います。もちろん以前お伝えした通り、カンボジア人は基本的には香辛料が大好きで、辛い味を好む人が多いです。でも、もともとの料理は辛い味付けのものが少なく、自分で食べる時に唐辛子を加えたりする人が多いと感じています。だから日本人にも受け入れられやすいのかもしれません。

たくさんの野菜と、炒った米の粉(真ん中)たくさんの野菜と、炒った米の粉(真ん中)
辛味はなく、野菜たっぷりの優しい味辛味はなく、野菜たっぷりの優しい味

 ちなみに、先日、ものすごく久しぶりにプノンペンから180㎞離れた地方へ行き、鶏肉の炭火焼を食べたのですが、とても美味しかったです。都市でも地方でも、屋外でタレに漬け込んだ肉や魚を炭火焼きする店(や屋台)が多いのですが、本当におすすめです。まだまだ日本では馴染みの薄いカンボジアの料理ですが、もし機会があれば、ぜひ試してくださいね。

とある村に向かう途中の風景とある村に向かう途中の風景
美味しい鶏肉の炭火焼美味しい鶏肉の炭火焼

 というわけで、2021年のカンボジア通信はこれで終わりになります。次回は2022年!私は、もうしばらくカンボジアに駐在することになりそうなので、これからもカンボジアから様々なローカル事情をご紹介したいと思います。それでは、来年もよろしくお願いいたします!

関西Actualizers(アクチュアライザーズ) プロフィール

2015年4月設立。経験を通じて、「海外留学や海外生活を考えている人たちの背中を押したい」と考える関西のグループです。 海外生活をする、外国人を迎え入れることにあたって知っておくと良い事や役立つ情報などを発信しています。
facebook:https://www.facebook.com/kansai.actualizers
instagram:https://www.instagram.com/kansai_actualizers/

 サイト内検索

 過去のコラム(英語)

To the world (世界へ)


EXtelligenceコラム

「EDI」や「IT」をはじめとするキーワードをテーマにしたコラム EXtelligenceコラム