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~coffee break~
カンボジア最新情報(2019.03)


 今回は英会話を少しお休みし、カンボジアのことについて少し書きたいと思います。

 ここ2年間だけでも首都プノンペンの街は日々変化しており、目覚ましい経済発展を目の当たりにしています。日本をはじめ他国からの投資が増えていて、高いビルの建設がそこら中で行われ、仕事を求めて各地から移り住む人達も増えています。ジェトロの報告によると、カンボジアに進出している日系企業は昨年半ばで180社を超えており、今後も増えていくことが予想されています。しかし、首都と地方の格差は広がるばかりで、貧困など様々な問題は残されたままです。

 多くの日本人がカンボジアと聞いてパッと頭に思い浮かべるのは、アンコールワット遺跡、ポル・ポト政権時代に起こった虐殺、それに地雷や貧困のことなどではないでしょうか。こちらに赴任するまでは私もこの国に対してそういったイメージが強く、隣国のタイについてはよく知っていても、カンボジアについてはほとんど知識がありませんでした。正直なところ、東南アジア諸国の一つで、タイやベトナム、ラオスなどに似ているという感覚でしかなかったのです。もちろん、実際に共通していることは多くあります。食べ物は似たような料理がありますし、言葉もタイ語に近い単語が多いため、タイ語を話せるカンボジア人が多数います。しかし、住んでみて初めて知ることが本当にたくさんあり、文化や習慣、そしてカンボジア人特有の考え方や人との接し方など、近隣諸国との違いは大きな発見でした。また、治安の悪さなどネガティブなイメージが多かったのですが、平和でのどかな風景も多く、今では良いところも悪いところも含めてカンボジアという国に愛着を感じつつあります。

 さて、そんなカンボジアでここ2、3年の間で劇的に増えたと感じるのは、コーヒーショップやカフェです。タイやベトナムでは数年前にカフェブームがありましたが、その波が遅れてカンボジアにもやってきた感じでしょうか。道端の屋台のような小さな店から少しおしゃれな店まで、瞬く間に増えていき、そこら中で目にするようになりました。はじめは、プノンペンに限ってのことだと思っていましたが、出張で地方へ行っても同じような光景を目にするようになりました。都市でも地方でも、コーヒーを飲む人が増えたということでしょう。その代わりに、豆乳やサトウキビジュースを売る屋台が減ったように感じます。これも時代の流れなのかもしれません。道路沿いにある屋台店で、通勤途中などにバイクや車を止めて買っていく人が多いです。

 


道路に面して店を構えるコーヒー屋台

注文ごとに豆を挽いて淹れてくれる


 私も、昼休みに近所の屋台でコーヒーを買うことがあります。プノンペンの屋台で売られているコーヒーは、だいたい日本円にして100~200円ほどで、注文ごとにちゃんと豆を挽いてくれます。カンボジアの人は甘いものが大好きなので、「砂糖なし」で注文しないと、はじめからガムシロップやコンデンスミルクを大量に入れられるので要注意です。

 カフェスタイルの少しおしゃれなお店になると、中でゆっくりくつろげたりもするので、値段も少し高めで、300~400円くらいになります。ネットが無料のカフェが多いので、学生が勉強していたり、外国人がミーティングをしていたりと、日本と変わらない光景かもしれません。スターバックスなどの外資系チェーン店もいくつかあるのですが、カンボジアオリジナルのチェーン店でおすすめなのが、「ブラウンコーヒー」というお店です。主にプノンペン市内に店舗が集中しているのですが、十数店舗の内装は全て異なるデザインで、とてもおしゃれな雰囲気です。また、コーヒーだけでなく、軽食やスイーツも充実しているので、在住外国人にも圧倒的な支持を得ていると思われます。



人気のブラウンコーヒー


 このように、現在、プノンペン市内では、数メートル歩けばカフェ(もしくはコーヒー屋台)にあたる、というほどです。その分、競争も激しくなってきており、オープンしたと思ったら、あまり時間が経たないうちに違うオーナーになってリニューアルするというようなことも・・・。昨年、地元の新聞で「コーヒーショップのピークは過ぎて、これからは下降気味になる」という記事を目にしましたが、プノンペン市内は下降気味かもしれませんが、地方ではまだまだ増えていきそうです。コーヒーの他にも、ピザやハンバーガーなどのファストフードも目立つようになってきたので、今、人々の食生活は大きく変わろうとしているようです。もし、カンボジアに出張される機会がありましたら、ぜひ、いろいろなカフェを見つけてみてくださいね。

関西Actualizers(アクチュアライザーズ) プロフィール

2015年4月設立。経験を通じて、「海外留学や海外生活を考えている人たちの背中を押したい」と考える関西のグループです。 海外生活をする、外国人を迎え入れることにあたって知っておくと良い事や役立つ情報などを発信しています。
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