生産管理システム・クラウド型EDIサービス|Factory-ONE 電脳工場の「エクス」

JFE機材フォーミング株式会社様 金属製品製造業ハイブリッド版

長年使い慣れたシステムからの脱却で棚卸資産管理の精度も向上!


JFE鋼板グループで土木建築用金属製品、鋼製床材の加工・販売、物流機器の設計・加工・販売などを手掛けるJFE機材フォーミング株式会社。手すり先行方式のくさび緊結式足場「JFEファステック」や、強度・防錆力に優れた鋼製床材「ワイドネオ」などの独自製品を開発されています。


   JFE機材フォーミング株式会社
     顧問 小松 富夫 様
     総務部長 兼 内部監査室長 古谷 真一 様
     松戸工場製造グループ長 兼 技術グループ主査副部長 高橋 研二 様
     本社営業部営業統括 グループ長課長 北野 美穂子 様

新システム導入の経緯

旧システムを25 年にわたり使用してきた中で、営業サイドではデータ連携し十分に機能していると見ていましたが、工場サイドでは営業からのオーダー情報を紙で確認し、在庫情報もExcelで作成した内容を再度インプットする必要があるなど、データが分断されていた状態で正直十分機能していたとはいえませんでした。たしかに営業から見ても在庫精度にやや劣る部分があり、現場への確認作業に手間取るなど不便を感じていました。

従来の当社のシステムは鉄鋼業の仕組みをベースに構築されていました。そのシステムの再構築となると手組みで作り上げることになり、コストもかかる上、人も取られることになり、短期間での対応は到底できないと判断しました。また、当社の製品は業界規格やお客様規格に基づき、組み図で承認を受けるものです。このことから当社は鉄の世界の業種ではなく、組立業であることに気付きました。組立業なら導入実績の多いBOMベースのシステム構築が可能だと感じました。

システム選定のポイント

BOMベースのシステムを検討する過程で、Factory-ONE 電脳工場MFの話を聞く機会があり、このシステムを使えば従来のシステムから大幅に機能アップしたシステム構築が可能との認識を持ちましたが、果たして担当者が理解して使いこなせるのか?という迷いも正直ありました。しかし、今回は原価計算までを含めた全社基幹システムの再構築に目標を置いていたことから、販売から製造・出荷までの一連の業務が回らないと原価諸元さえ作成できない事態に陥ると考え、完成度が高く安価な製販一体となったパッケージ導入が必然だということで、最終的にはトップの決断でFactory-ONE 電脳工場MFの導入に至りました。

システム導入において苦労した点

長年使い慣れたシステムからの変更だったためアレルギー的なものは確かにあり、また旧システムは自社の要望に合わせて作り込んできたシステムでしたので、一層その印象が強い状態でした。例えば、旧システムでは内部統制上の疑問はあるものの登録したデータ修正などしながら簡単に利用できましたが、新システムでは最初にマスター登録などしっかり準備する手間が増えました。そのため、関係部署への説得・調整にかなりの労力を要しました。営業サイドを中心にある程度の妥協はいたしかたないと割り切り、Factory-ONE 電脳工場MFを導入する方針が出た以上は全社一丸となって導入するしかないと取り組み、よく頑張ってくれたと思います。

新システムの導入で苦労した点は、何といっても正確なマスター登録の部分です。以前は、担当者が品目名を自由につけていたため、それを体系化されたコードにまとめ上げるのは大変で、品目構成にいたっては品目コードがきっちりできていないと品目構成マスターの登録にも着手することすらできず、先にも進めませんでした。そのほかにも、新システムではMRP品と製番管理品との原価計算の方法が異なり、旧管理の継続性を担保するために両品種を統合した原価管理・損益管理を行う仕組みが必要となりました。MRPの原価管理はよくできているのですが、製番管理に関しては手を加えるところが多く、特に配賦に関しては社内でも色々と議論を交わしながら計算式を改めて見直すなど、労力とコストをかけカスタマイズしました。

導入効果

2013 年度はシステムの切り替え時期でありましたが、売上高も前年比11% 増と現会社設立以来の最高記録を達成することができました。この時期を従来と同じメンバー・人数だけで、切り替え作業と通常の営業・生産業務にあたったのです。これは、Factory-ONE 電脳工場MFの完成度の高さとともに、Factory-ONE 電脳工場MFを基盤とした新システム導入による成果が大きいと感じています。新システムでスタッフの生産性をあげることができたと言えるのではないでしょうか。

品目マスター登録時に品目コードに対する品目名を統一したことから、棚卸資産管理の精度向上にも繋がり、今まで見えなかった資産をすくい上げることができました。どこから何を買って何個必要かが、品目構成を見るとひと目でわかるのは非常にありがたく、大増産となった昨年度も大いに助けられました。

新システム導入成功のポイント

色々と要因は考えられますが、トップダウンで選出した精鋭でシステム構築できたことではないかと思います。以前は、やりたいことは明確にわかっているのにどこを改善したらいいかわからず実現できずにおり、一種のあきらめ感が蔓延していましたが、今回、一からシステムを作り直すことで業務改善や効率化に繋がり、状況が良くなるのであればこれはビッグチャンスだと思いました。また、運用を開始した後のフォローも成功の要因としてあると思います。一から習うのは大変ですが、何が変わったかポイントを絞れば受け入れられやすい。以前使用していたシステムと異なるパターンをまとめたり、課題・問題が発生するたびに丁寧に運用マニュアルを作成したりするなど、地道なフォローと情報共有をしました。各自が与えられた役割をこなすとともに、スムーズにスタートできるように周りに配慮した結果だと思います。

今後は大局観を持ち、システムおよびデーターベースをどう使いこなしていくかが課題です。

製品のご紹介



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※記載の肩書きや数値、固有名詞はインタビュー時のものであり、変更されている可能性があることをご了承ください。



企業プロフィール


本社所在地 千葉県松戸市松飛台478-2
設立 2001年2月
資本金(万円) 5,000
年商(百万円) 3,272 <2014年3月>
従業員数 65名
事業内容 建設用機材、建設・物流製品の製造販売
URL http://www.jfe-kizai.co.jp/
2016年1月時点の情報です
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