• 株式会社カスタム電子
    従業員数 138名
    資本金 2,000万円
    本社所在地 東京都府中市
    設立 1983年11月
    事業内容 電子機器組立配線、制御盤組立配線、
    ケーブルのアッセンブリ等
    ホームページ http://www.custom-d.co.jp/
      * 2023年3月現在
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利用製品サービス:Factory-ONE 電脳工場MF(販売+手配管理版)

 株式会社カスタム電子は、1983年に設立。「幅広く対応する事」をモットーとして、進取の気性を持って、事業にチャレンジされています。制御盤に使用する部材集めから組立・検査・納品まで一貫生産されており、お客様から要求される試作品・特急品・生産品について、品質、納期を守り、低コストでの納品ができるようご提案、提供されています。


今までの紙とExcelによる受発注管理に限界を感じられ、コンサルの方に相談。その後、ご縁のあった販売店(株式会社kiipl&nap)の支援により、「Factory-ONE 電脳工場MF(以下、電脳工場)」の活用を決定、お客様自身の強い意志と販売店の厚いサポートにより、わずか4カ月で、主幹2工場の運用開始へとこぎつけられました。また、今後もクラウドへの移行、EDI「EXtelligence EDIFAS」の活用と目標を持ち、成長を加速されています。



今回は、お客様(カスタム電子社)のプロジェクトメンバーと支援をしてくださった販売店(kiipl&nap社)の双方に、稀にみるスピーディーな導入の経緯を中心にお話を伺いましたので、ご紹介致します。

お客様への対応の遅さが気になり、紙とExcelのアナログ管理からの脱却を検討

ー 電脳工場を導入された、きっかけを教えてください。

今まで紙とExcelによる受発注管理であったが、会社規模が大きくなってアイテム数が増えたこと、また、コロナの影響もあり、お客様からの問合せが増えた反面、レスポンスが悪くなってきたことから、検討が始まりました。



ー 電脳工場選定の経緯を教えてください。

まず、別の在庫管理システムを導入してみたが、思い描いていたように動きませんでした。そこで、再度、販売店にあらゆる要望を投げかけて、約20社の製品を探してもらった中から機能面や規模、導入実績などでフィルタリングし、2社に絞りました。デモを見たところ、もう1社の製品は生産管理に強みがありましたが、今回、求めていた受発注機能がほぼ網羅されていたのは電脳工場であったため、導入を決定しました。

プロジェクトメンバーが、4カ月で導入するという「スピード感」を常に持っていた

ー 導入はどのように進められたのでしょうか。

お客様からのリクエストにとにかく早くお答えしたい気持ちから、1日でも早く運用しようと「スピード感」を意識していました。4カ月で、主幹2工場のシステムを立ち上げるという目標を掲げ、当初3、4人でいいだろうと思っていたプロジェクトメンバーから社内を巻き込み、倍増させて対応しました。山場であったマスター登録については、とにかく人を費やし、更に、3000件移行させたいという要望を1000件に絞るときっぱり決断し、運用しながらカバーしていくことを決めました。意思決定者である社長や管理者が、「今回のフェーズとして重要な業務ルールは何か、システムとして必要なデータや機能は何かを即座に判断したこと」が早期運用の成功要因だったように思います。その他の必要な機能は次のフェーズに回すようにしました。
その他の成功要因としては、販売店さんの指揮によるところも大きかったです。販売店の導入サポート担当者も、工場ごとに専属で就いていただきました。また、週1回の定例ミーティングを必ず行い、次の一週間の課題を明確していただき、発破を掛けてもらいながら励みました。

今、運用が始まり、受発注情報の見える化ができて、本当によくなりました。担当者に聞かなくても、いつでもデータが見えるのは助かります。また、この導入をきっかけに工場間の異なった業務ルールが判明し、統一することができたのも良かったと思います。

ー 今後の展開についてもお聞かせください。

まず、電脳工場と見積管理の連携については、既に取り組みを始めています。それ以外にも、受発注の手段としてEDI連携『EXtelligence EDIFAS』に取り組んでおり、サプライヤー2社と既に取引を始めています。もう1社のサプライヤーにも、紙やミスが無くなると好意的に導入を進めてもらっています。取引数の多いサプライヤーからどんどん広めていきたいと思っています。
そして、来年は電脳工場の生産管理機能も活用していきたいと考えて、準備しています。

この電脳工場導入は、弊社にとって、アナログから脱却であり、DX化への一歩と考えています。実はカスタム電子(CUSTOM)から一字をとって、プロジェクト名は「CDX」と名付けました。単なるIT化はなく、ビジネスモデルの変換をゴールと捉え、一歩ずつ進んでいきたいと考えています。

 

  • (販売店)株式会社kiipl&nap
    資本金 5,300万円
    本社所在地 東京都江東区
    設立 2013年9月
    事業内容 ドローン、AI、IoTに関わる業務
    製造業等の生産技術、
    CO2削減コンサルティング、
    改善コンサルティングに関わる業務
    ホームページ https://kiiplandnap.co.jp/
      * 2023年3月現在
  • ブランドコンセプト

DX改革に重要なことは、「ブレないゴール」と「改革のスピード」

ー 今回、どの様にお客様(カスタム電子)に導入提案を進められたのか、お教えください。

まず、今までの経験とリサーチ力を基に、①標準機能の充実性 ②EDIなどの機能拡張性 ③見た目などの使い勝手 ④導入実績 ⑤販売元やベンダの対応品質 という5つの評価軸から、20のERPパッケージを弊社で選択し、お客様と相談の上、電脳工場を含む2つに絞りました。そして、各社にデモを行ってもらい、お客様が重視されていた「導入スピードをとにかく速く」、「Excelから移行後も違和感なく使え」、「重要課題であった受発注業務の効率化のイメージが湧く」という要望をベースとして、お客様と共に最終評価し、電脳工場に至りました。導入の初期ステップを成功させた今、DX推進の一歩として、電脳工場を選定したことは間違えではなかったと感じています。

ー お客様を支援するに当たって、何を意識され、どのように進められたのでしょうか。

今回のシステム導入は、お客様にとってDX改革推進の始まりとして重要であると捉え、弊社では実業務・システム・プロジェクト管理、各分野に経験のあるプロフェッショナルな人材を配置し、サポートしました。

それから、このようなDX改革に重要なことは、①ブレないゴール ②改革のスピード と考えています。まず、①ブレないゴールについては、お客様のトップと協議し、「シンプルかつ、達成可能な生産性2倍に値するのか」というビジョンを持って、さまざまな要望や機能の選択を行いました。結果、優先度も明確になり、不要な機能という判断も明確化できました。また、②改革のスピードについては、フェーズ1として、“主幹2工場において、受注・発注・在庫の標準機能を4カ月で立ち上げる”という強い意志のもと、優先度の低い機能の導入を切り捨てました。その他、立ち上げのネックとなるデータ移行についても、「決めた納期は延期しない」というトップの号令から、お客様と弊社が一体となったことで、4カ月という計画を成し遂げたと思います。

今回の電脳工場をベースとしたDX改革は、中長期計画の全体構想のまだスタート地点です。今後は、「生産性のさらなる向上」や「データに基づく提案型組織への変革」を目標に、EDI連携によるサプライチェーン全体での生産性向上や、残りのグループ工場への水平展開、関連システムとの連携などを考えられています。ゴールとスピード感に拘りつつ、電脳工場+α(IoTやRPAなど)によるDXをお客様と一体で、さらに加速させたいと考えています。



エクス・営業からコメントカスタム電子ならびにkiipl&napの皆さま、ありがとうございます。今後も、多くの課題に積極的に取り組まれる御社をサポートし、業務効率化に貢献していきたいと思っております。

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