
生産管理システムを導入支援する際に、多くの会社で課題になるのは「現場担当者にどうシステムに慣れてもらうか」という点です。私たちも、要件定義フェーズにおいて、お客様にとって運用しやすい方法をできる限り検討しています。しかし、実際に日々システムを使うのは現場担当者です。現場に無理なく運用してもらうためには、各社ごとの工夫が大切になってきます。
特に、オフコンなど既存システムを長年使ってきた会社にとって、導入直後は「これまでのやり方の方が早い」、「入力が増えて大変そうだ」と感じられることも少なくありません。むしろ、こうした反応は、新しい仕組みが現場に入る以上は、ある意味で自然なことでしょう。では、生産管理システム『Factory-ONE 電脳工場(以下、「電脳工場」)』に慣れてもらうにはどのような工夫が必要なのでしょうか。
Ⅰ.最初から完璧を求めない
まず大切なことは、最初から全ての業務をシステムで管理しようとしないことです。
例えば、生産管理・販売管理システム、会計システム、工程スケジューラ、PDMなどの数システムを同時に導入し、会社が抱える課題を一気に解決してしまおうと考えられるケースがあります。もちろん、その考え方が間違いというわけではありません。しかし、これは導入前の要件定義フェーズから意識しておくべきことですが、複数のシステムを一度に導入すれば、それだけ現場にとっては負担が大きくなります。まずは基盤となる、基幹システム・電脳工場などの運用を定着させることが大切です。その上で、必要に応じて他システムの導入や連携を検討していくというような段階的な視点を持つ必要があります。
Ⅱ.入力の意味を伝え、入力方法を整備する
次に大切なことは、「なぜ、この入力が大切なのか」を現場担当者へきちんと伝えることです。新しいシステムの入力方法を覚えることは、担当者にとって単なる作業の増加に映ることもあります。しかし、その入力が在庫や工程進捗の可視化に繋がること、また、可視化によってもたらされる効果を伝え、入力行為の意味を理解できれば、現場担当者の受け止め方は変わってくるはずです。
一方で意味を理解していても、忙しさの中で後回しになってしまうことは少なくありません。そうした場合には、単にパソコンへの入力を求めるのではなく、入力しやすい仕組みを整えるという視点も重要です。電脳工場では、実績登録のためにハンディーターミナル、Webタブレット端末、iPhoneなど、さまざまな入力方法を整えています。これらを活用し、入力の手間を減らすことで、現場でのタイムリーな実績登録に繋げることも検討してはいかがでしょうか。
また、必要に応じて、入力を社内ルール化するという方法もあります。
例えば、「入力漏れの件数」や「システム在庫と実在庫との差異数」などを集計し、その指標を部署や個人の評価項目等に組み込むことで、正確に入力することが現場担当者にとって明確なメリットとなるでしょう。このような、社内ルールを整備するというアプローチも有効かもしれません。入力する事の意味を伝えるだけではなく、入力しやすい環境を整え、根付かせていく事が大切です。
Ⅲ.教育ツール「EX CAMPUS」を活用し復習・定着に活かす
もう一つ大切な事は、電脳工場の操作方法を継続的に学べる環境を活用することです。電脳工場をご契約いただいたお客様には教育サポートサイト「EX CAMPUS」をご提供しています。このEX CAMPUSでは操作方法を動画で確認したり、マニュアルを参照したりすることが可能です。要件定義フェーズの段階からご利用いただけますので、早期に電脳工場の理解を深めることができます。また、導入後の学び直しや新任担当者への教育にご活用いただけます。
人によって、文字で確認した方が理解しやすい場合もあれば、動画で操作の流れを見た方が把握しやすい場合もあります。そのため、EX CAMPUSはご自身に合った方法で操作方法を選択し学ぶことができますので、電脳工場に少しずつ慣れていただけるでしょう。
まとめ
以上の通り、電脳工場をはじめとする生産管理システムに慣れてもらうための工夫について書き出しました。こうした工夫を積み重ねることで、電脳工場はより現場に根付きやすくなるのではないでしょうか。
弊社は創業以来約30年にわたり、生産管理システムの『Factory-ONE 電脳工場』をご提供しております。業種業態を問わず国内2000本を超える導入実績があり、そのノウハウを活かし、システムの導入効果を最大化するための運用提案を行っております。
