株式会社ロブテックス 営業企画部 営業企画グループ 主任 北川勝之様 インタビュー

大阪府東大阪市にある株式会社ロブテックスに訪問させていただきました。
創業1888年(明治21年)の老舗企業。両手バリカンの発明、製造販売を始め、
国産初のオールドロップフォージングによるモンキレンチ製作に成功。
職人さんやツールマニアの間で知る人ぞ知る日本有数の工具メーカー。
独自の技術とブランドを展開し、近年では日本工業規格(JISマーク)既成の概念に
とらわれない商品作りと信頼性の確立を目指し、様々な展開をされています。
今回は、その商品コンセプトとブランド戦略について、
企画開発部の北川勝之様にお話を伺ってまいりました。

【エクス編集員】
国内外の工具メーカーと競合していくための商品コンセプトがあると思いますが、
御社ではどの様なことを意識して商品作りを進めていますか?

【北川氏】
日本製、MADE IN JAPANをコンセプトとし
高品質をアピールする方向で商品開発をすすめています。

他社では価格の崩れが見られたりしますが、そういった価格の追随ばかりをしてしまうと、
どうしても品質が疎かになってしまいます。
我々ももちろんコストパフォーマンスの点を努力しますが、それよりも品質を崩さない。
MADE IN JAPANの姿勢を第一とした品質の維持、向上を目指しています。

その他には、2008年10月以降に製造した商品より
JISマーク(日本工業規格)を製品から外しております。
というのも2008年の10月からJIS規格の制度が変更になり、
海外輸入品であっても基準を満たしているものは
JISマークを付けることができるようになったんです。
そういった経緯を踏まえ、弊社のロゴマークが業界では
認知度が高い位置にあると考えておりますので、
そのエビ印が品質を保証します。
ということをもって、他社との区別化を図っています。

【エクス編集員】
エビ印が品質を保証するというアイデアが生まれるには、
ロゴマークの認知度が高いということの他にも何か裏付けがあってのことだと思いますが?

【北川氏】
ハイブリッドモンキレンチというものがありまして、
口の広がりや強度などをJISでは規格化されていますが、
この商品はその規格を上回るスペックとなってなっています。
実はオーバースペックでもJISには認定されないんです。
その規格に囚われずに、機能性の向上を計り、
重量も更に軽量化し、強度も落とさずにしております。
また最新のモンキレンチでは、通常ナットを二面で固定する構造になっていたのですが、
三面で固定する構造にし、ナットがなめて破損してしまうということを
防ぐことができる商品も発売し、更に進化し続けています。
これは弊社の商品がJISマークを外す前から販売しておりましたが、
他の商品に比べても格段売上が良く、
「JISマークが無くても良い商品であればお客様に認めてもらえる。」
といった裏づけになりました。そういった経緯もありJISマークではなく、
エビ印が弊社商品の品質を保証するという方向性が確立されました。

【エクス編集員】
Good Design Award2010の一次審査に合格し、
Good Design EXPO 2010で
ハイブリッドモンキレンチ-X プレミアムシリーズが紹介されたそうですが?

【北川氏】
工具を開発するにあたって、仕上げを更に綺麗にしたり
商品によっては6色のパターンを用意してみるなど、
見た目のデザイン性を意識するということもあります。
しかし劇的に形状が変わるというようなことではなく、
機能性を追及した先に「機能美」というものがあると思っております。
きっとお客様には今までのハイブリッドモンキレンチと
ハイブリッドモンキレンチ-X プレミアムシリーズとでは
見た目がさほど違いが分かるものではないと思います。
使ってみてそこに機能的な美しさがあると
感じていただければと思っています。

弊社としてとりわけグッドデザイン賞の受賞を
意識したということはないのですが、初めて出展し、
どのようなものなのかを経験できたことは良いことだったと思っております。  

【エクス編集員】
今後のビジョンをお教え願えますでしょうか?

【北川氏】
弊社のエビ印は業界では認知度がありますが、
業界以外のDIYショップで買い物をされる一般の方にも
もっと認知していただけるようになるように、
ブランド力を強化することと、時代の流れに遅れないように
ニーズにあった商品をタイムリーに開発していこうという
弊社の方針にそって頑張っていきたいと思います。

~取材を終えて~
自社製品への絶対なる品質の自信。
製品のブランディング戦略をすすめるには、それがないと成り立たない。
そしてそこにはMADE IN JAPANへのこだわりをもちつづけ、
ものづくりにおけるジャパン・アズ・ナンバーワンを信じ抜く
誇りがあるのだと感じました。

[株式会社ロブテックス]
http://www.lobtex.co.jp/