のほうがより的確な譬になりそうだ。, しかし 考えてみると、あの狂気のナチス時代に、こんなにまっとうな精神のドイツ軍将校がいたという驚くべき真実をもっと称賛すべきだ。後世に記憶されねばならない史実だと思う。 本書を映画と比べて読んで見ると、ポランスキー監督の描き方の特徴が、逆によく見えてくるように思った。, ユダヤ人であるポランスキー監督自身も、少年時代にナチスから母親を殺され、過酷な逃亡生活を経験した。戦後の映画界で仕事をしていたアメリカでも、今度は妻と子供をカルト教団に惨殺されるという凄惨な不運に遭遇している。また自ら起こした性犯罪で有罪を宣告されていて、刑を逃れるためアメリカから逃亡、その後は入国できない境遇らしい。 それはたぶん、自分の「持ち時間」の限りが見えてきたこともきっかけだろうと思います。そしてまた、「意味」を求める人間の本性に根ざしているのでしょうか。, しかし、余暇の時間に思いつくままの作業ですから、テーマは系統だたず、あちこちに拡散すると思います。また、事実が充分確定していないような時事問題などはなるべく避けて、すこし古い話題から省みることになるでしょう。, ただ、我ながら「我見の誘惑」に弱いので、ともすれば独りよがりな「予断」「誤認」に陥る危険性も多々ありそうです。 つまり、真実を過不足なく描こうとしたのだろう。リアリティーに徹した。, 実際のシュピルマンは、たんに繊細なピアニストであっただけでは決してなかったのだと思う。 しかも、ホーゼンフェルトはシュピルマン以外のユダヤ人も救っていた。, 日本ではこの年、私の父が学徒兵として嫌々出征させられた。表向きは「お国のため」。 実にむごたらしい、人々の犠牲を伴うこの恐ろしい戦争をどうして神は許したのか? ここにこそ「戦場のピアニスト」の本当のクライマックスがあるのだと私は思う。, 1952年ヴィルム・ホーゼンフェルトはソ連の収容所で悲劇的な死を遂げた。シュピルマンは2000年まで生き残り、国民的ピアニストとして活躍。88歳の天寿をまっとうした。, 日本でも「ナチス・ドイツ軍将校」ホーゼンフェルトの気高い精神を、もっと周知宣揚してもよいのではないだろうか。相対的に日本軍将校のモラル水準が問われることだろう。, 「歴史の真相」とは真摯に向き合うべきだろう。事実を捻じ曲げたり誤魔化すのは、罪の上塗り行為でしかない。 見事にナチス・ドイツ時代の真相を延べている。, 1943年(昭和18年)のドイツ軍に、こんな将校がいたとは本当に驚く。同じオーストリア・ドイツ人だが、アイヒマンの「凡庸な悪」とは好対照だと思う。 (同書209項), この場面はなぜか映画には描かれていない。 (後に判明するが、恩人は52年にすでに獄死していた)」, 「口にもしたくない犯罪者」ヤクブ・ベルマン(Jakub Berman: 1901-1984)は、スターリンの忠実な追従者、秘密警察及びイデオロギー担当として多くの政治犯の粛清に深く関わったとされる政治家らしい。当然、ポーランドではベルマンの名前は、冷戦期の暗部の象徴だという。社会主義政権による圧制を経験したことのない我々には、その陰鬱さがなかなか実感できない。 ポーランドのワルシャワでピアノ奏者をしていた、ユダヤ人のウワディスワフ・シュピルマンも争乱のただ中でユダヤ迫害に巻き込まれていく。 ポランスキーは、あえて描かないことにしたのだろうか。 そしてこの男が逃亡中の「ユダヤ人」と知ったのだが、奇跡的なことにこのドイツ軍大尉が実はまれに見る人道の人だったのだ。一人の「人間」としてシュピルマンを扱い、内密に命を救った。これまた命がけの行動だ。, シュピルマンがたまたまピアニストだったのだ。 人生そのものがノーマルではない。極めて特異な軌跡を生きた人なのだろう。, 映画には、そうした尋常ならざる体験を持つポランスキーらしい人生観が反映されている、と言えるのではないだろうか。いわゆる平和学習や人道の啓発書ではないからだと思う。, 映画での一番のハイライトは、すっかり憔悴して浮浪者のような姿の主人公が厳寒の中、廃墟のワルシャワ市内でドイツ人将校ホーゼンフェルトに偶然に出会ったシーンだった。 このあたり、東西冷戦下のイデオロギーに翻弄されたポーランドの不幸な政治事情を知るために、本サイトで紹介した「ポーランド映画『カティンの森』」がひとつの参考になった。, つまりシュピルマンは、場合によっては身の危険に及ぶことを承知で、自分の命を救ってくれたあのドイツ人将校の救済を、恐ろしい権力者に敢えて嘆願してみたのだが、冷戦下のポーランドでは徒労に終わったのだった。, 恩返しをすることはかなわなかった。そして結果的に自分だけが生き延びた。 これは思い出すのも辛い心の傷だろう。 余りに深く重いわだかまりは、とても言葉にできなかったのだろう。実は深刻な戦争体験に多いと思う。 2002年の映画『戦場のピアニスト』を見ました! この映画はエイドリアン・ブロディ主演の伝記映画で第二次世界大戦のワルシャワを舞台にした実在のピアニストとドイツ人将校の絆を描いております。 採点4.4/5.0. しかし実際には、その内面を支える強靭な「芯」がなければ途中で前途放棄していただろう。そのほうが楽なのだ。, ユダヤ人の反乱が鎮圧された後、今度はワルシャワ市内のポーランド人たちが蜂起したが、これまた圧倒的なドイツ軍に鎮圧された。そしてヒトラーの残虐な破壊命令で美しい街並みは完全に廃墟と化した。なんと証拠隠滅のためだ。 こんな政治的色分けに騙されてはいけない。政治的なスローガンの「無謬性」をことさらに偽装するための「ごまかし」に過ぎない。それは権力者の保身のためなのだ。今もありそうだ。, 人間が獣よりも凶暴な悪魔に変貌する戦場にあっても、なお「人の心」を失わなかった人物が確かにいた・・・・しかも「鬼畜の侵略者」ナチス・ドイツ軍の側に・・・・という心揺さぶられる真相。 映画感想『Last Letter (ラストレター)』岩井ワールドは少し難解!でも胸につかえる初恋の匂い漂いまくり!, 映画感想『(r)adius』(radiusラディウス)不遇な男に不幸な女が最悪の真実を探す, 映画感想『レッドドラゴン』エドワード・ノートンとアンソニー・ホプキンスの俳優対決!羊たちの沈黙の前日譚にあたる濃厚サスペンス, 映画感想『ジョン・ウィック』伝説の殺し屋がキレた!84人をメッタ殺し 評価・感想 ネタバレ, 映画感想『1922』Netflix配信スリラー!妻を息子と一緒に殺し後悔と懐古が入り乱れ生き地獄を彷徨う, 映画感想『ママは世直しヒーロー』ダサいタイトルから想像できない面白さが光るヒーローもの, 映画感想『ソード・オブ・レジェンド 古剣奇譚』中国RPG原作ファンタジー!レニー・ハーリンによるイマイチVFX映画・イエンジアはAI職人(霊力)!, 映画感想『ブライトバーン/恐怖の拡散者』何が恐怖かってね”ぐちゃ”って人がミンチにね, 映画感想『不吉な招待状/インビテーション』衝撃のラストで2回味わえる未知の恐怖 ネタバレあり, 評価感想『ミスト』主人公が生き残る映画で史上最悪の胸糞悪さのラスト!廃人確定フラグ, 『約束のネバーランド』実写の主要キャスト19人と原作キャラクター徹底比較+出演者情報!, 映画『キングダム』実写主要キャスト9人と原作キャラクター徹底比較・史実に実在したかを解説, 評価感想『バードボックス』話題先行しすぎ最後までだらっと!サンドラ・ブロック頼みの残念な映画, 映画感想『カッコーの巣の上で』体制への反抗と巣立ちを精神病院の抑圧された秩序から表現. ここに「戦場のピアニスト」の括目すべきリアリティーがあった。実に貴重な歴史記録だと思う。, すっかり廃墟となり、冷たい雪の舞う市中を食料を求めてさまようシュピルマン。そこで偶然出会ったホーゼンフェルトとの、人目を忍ぶ極限の対話はとても感動的だ。, 「・・・・彼(ホーゼンフェルト)は・・・・心なしか自分を恥じるかのように慌てて付け加えた。『何か食べ物をもってくる』」 むしろ実際には、こうした羞恥心の希薄な人のほうが多いと思う。, <ポランスキー監督> 戦場のピアニストの演奏者は誰ですか? お世話になります 戦場のピアニストでドイツ将校に聞かせた、ショパンのバラード1番を弾いた方はどなたか教えて頂けないでしょうか? ここにこそ「戦場のピアニスト」の本当のクライマックスがあるのだと私は思う。 1952年ヴィルム・ホーゼンフェルトはソ連の収容所で悲劇的な死を遂げた。シュピルマンは2000年まで生き残り、国民的ピアニストとして活躍。88歳の天寿をまっとうした。 『貴方はドイツ人ですか?』 恐るべき空襲、罪なき市民を襲う凄まじい恐怖、強制収容所における囚人に対する非人間的扱い、ドイツ軍による何十万にものぼるユダヤ人虐殺などを考えてみよ。これは神の過ちだろうか? The pianist「戦場のピアニスト」のリアリティー(1) 2015年2月10日 hiroshia 映画観賞 , 歴史 『戦場のピアニスト』(原題: The Pianist)は、第二次世界大戦におけるワルシャワを舞台としたフランス・ドイツ・ポーランド・イギリスの合作映画。 感情を極力抑えた筆致で、シュピルマンは「極限の真実」をありのままに書き残してくれた。非常にリアルだ。, 本書には、巻末にドイツ軍大尉ホーゼンフェルトの日記の抜粋が加えられている。とても貴重な記録だ。, 「・・・1943年7月6日 これに比べれば、語ることのできるような「不幸」にはしばしば落とし穴もある。場合によっては、自己顕示欲の産物だったりちゃっかり同情をあてにしていることもある。, シュピルマンは戦争が終わるや、自分を救ってくれたあのドイツ人将校を捜したのだった。 // この映画『戦場のピアニスト(The Pianist)』は、第二次世界大戦におけるワルシャワを舞台としたフランス・ドイツ・ポーランド・イギリスの合作映画で、2002年に公開されました。 ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの体験記を脚色して映像化しています。 東京では、ドイツ国籍のリヒャルト・ゾルゲがソ連のスパイとして裁判を受けていたが、国民にはまったく真相は知らされていなかった。大本営発表という、インチキな「フェイクニュース」だけが焦土に虚しくこだましていた。, ホーゼンフェルトは敬虔なカトリック信徒だったようだが、だからこそ教会にも厳しい視線を浴びせている。これは本サイトの映画「尼僧物語」でも指摘した問題点だ。, かように真相は単純ではない。 ドイツ軍将校ホーゼンフェルトは不審な浮浪者を誰何したところ、彼がピアニストだと答えたので、事実確認のために、そこにあるピアノをシュピルマンに演奏させてみたのだった。 『戦場のピアニスト』はポーランドの国民的ピアニストの回顧録から映画化。第二次世界大戦からワルシャワ蜂起、そして戦後までのワルシャワでのドイツのユダヤ迫害を生き延びたウワディスワフ・シュピルマンの半生を描く。アカデミー賞にて監督賞・脚色賞・主演男優賞を受賞する長編の戦争映画!, 1939年、第二次世界大戦がドイツのポーランド侵攻を皮切りに勃発した。 英題は「The Pianist:The extraordinary story of one man’s survival in Warsaw, 1939-1945」。日本語版は2000年に佐藤泰一氏の翻訳で春秋社より刊行。, 「・・・父は数年前まで戦時中の体験を決して語ろうとはしませんでした。・・・・この本を読まれたことを父は知っていたと思いますが、それについてお互いに話し合ったことはありません。・・・・・・」と。, 最愛の子息に対してすら語れないシュピルマンの心の葛藤が思いやられる。 漠然と浮かび上がった疑問、不審を今のうちに少しでも掘り下げてみたい。 あらすじ この『戦場のピアニスト』では、ホロコーストの一部ではありますが、その実態を赤裸々に明かしてくれています。 第二次世界大戦のナチス・ドイツを知る上でも、ユダヤ人への迫害についても、とても貴重な作品だと言えると思います。 だからこそ、社会主義政権は事実を敢えて黙殺した。ドイツ軍は全員「悪」でなければらない。 家族はすべて抹殺された。それだからこそ自分だけは、なんとしてでも生き延びようと決意したのだ。このバネがなければ彼も死んでいただろう。, この精神力は、いま脱出口の見えない苦境にある読者に勇気を与えてくれる。苦難を生きる知恵になると思う。, シュピルマンの凄さは、まこと「九死に一生を得る」ような際どい逃避行にあってもなお、その詳細を正確に記憶して残した。そのうえに、ドイツ人だけを恨んで済ますような狭い感情論に閉じてはいない冷静な態度だ。, これは日本の侵略戦争を考えるときに、ひとつの知見として考えさせられる姿勢だと思った。もちろん、加害者日本人の側からアジアの被害者に向って声高に主張する類の話ではない。 「地獄で仏」 そして、その場でホーゼンフェルトの要求に応じて引いたピアノ演奏の素晴らしさが、シュピルマンの命拾いにつながったという描き方になっている。俗に言えば, 確かにシュピルマンは実に5年ぶりに、廃屋の中で求めに応じてピアノを弾いたのだが、それが彼の命を救ったのではなかった。 という。その壮絶な悲惨さには言葉もなく胸が塞ぐ。, 「・・・・とうとう死ぬということか。五年間も待ち受け、来る日も来る日も逃れてきた死がついに私を捕えようとしている。しょっちゅう死を想像してきたものだ。捕えられ虐待され、その後、射殺されるか、さもなくばガス室で窒息させられるか・・・・ところが、まさか生きながら焼かれるなどとは思いもよらなかった。・・・・」(185項), こんな具合で、何度も凄惨な死を覚悟せざるを得ない奈落を奇跡的に逃げ切り、それでも隠れ家では, 「・・・・孤独がもとで正気を失わないようにするために、できるだけ規則正しい暮らしを心がけようとした・・・・・私がこれまで弾いてきた全ての作品を一小節ずつ心の中に思い浮かべた。後年、こうしたいわばメンタルな練習法が大変役に立つことがわかった。私が仕事に復帰した際、まるで戦時中ずっと練習して来たかのように、レパートリーとする作品が全て暗譜できていたのである。それから、昼食から夕暮れまでは、私が読んだ全ての本の内容を頭の中で系統的に組み立て直したり、英語の用語をそらで何べんも繰り返した。また、自分で問題を出し、正しくかつ詳しく答えを出すというような英語のレッスン法を考え出したりした。・・・・」(197項) WordPress Luxeritas Theme is provided by "Thought is free". これも冷戦下では公然の秘密だった。, この間、我が身の危険を顧みずユダヤ人ピアニストを匿った英雄的なポーランド人がいたとかと思えば、シュピルマンの支援と称して金集めをして私腹を肥やした「地下組織の活動家」もいたという、あられもない事実も書き残した。, 「・・・・この男はとても胡散臭い保護者だった・・・・サウァスは私のためと称し、ワルシャワ中でお金を集めていて、命を救うためならと誰も断らないので、彼は相当な額の現金を貯めこんでいただろうということである。あの男は私の友人たちをほとんど毎日のように訪ねて、私が何の不自由もしていないと請け合っていたそうだ。」(167項) (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); この映画はエイドリアン・ブロディ主演の伝記映画で第二次世界大戦のワルシャワを舞台にした実在のピアニストとドイツ人将校の絆を描いております。, 1940年ドイツ占領下のポーランドではユダヤ系のピアニストであるシュピルマンは家族と共にゲットーに移住。, そしてチェロの演奏家の恋人と歩いていくが、ユダヤ系お断りの立て札を見て恋人が怒る。, そして父は頭を下げなかったことで呼び止められて歩道を歩くな、溝を歩けと言われて殴られる。, さらに居住区も決められてシュピルマンはピアノを売ることになるが安値になり、兄が怒り出す。, そしてガレキの外から子供が出てくるが彼は殴られすぎて亡くなり、シュピルマンはやりきれなくなる。, そして向かいの家では夕食の時にゲシュタポが来て、車椅子の老人がいきなり転落死させられる。さらに一家を走られて射殺するなど卑劣極まる。, シュピルマンは弟が捕まったことを聞き、助けに行くがユダヤ人警察に取り入ってもらえない。, 弟は放り出されてなんとか釈放される。しかし彼は助けて欲しくなかったと語り、帰り道で空腹で倒れてしまう。, そしてドイツ人将校はユダヤ人を集めて1人が町に行ってポテトとパンを買わせると温情を見せる。, ある日シュピルマンは街まで行って買ってきた物資をポテトではないことを見抜かれてピンチとなるが1度目は見逃される。, そして大晦日の夜、シュピルマンは夜の街を歩く。そして知り合いのヤニナと会い、部屋に入れてもらう。, 荒廃した街でシュピルマンはドイツ軍が建物を包囲したと言われて出ようとするが出られない。, そしてどこからかピアノの音が聞こえてくる。音を探すシュピルマンは夜に水を落としてしまい、ドイツ人将校に見つかる。, 将校はシュピルマンがユダヤ人であることを知り、屋根裏に隠れてることを知ると案内させ住処を把握し、隠れておくように指示する。, 将校はある日撤退すると話してシュピルマンは感謝を告げる。将校はコートをシュピルマンに渡して戦争が終われば何をするのかと語る。, シュピルマンはラジオで演奏すると話して、将校は名前を聞き、必ずラジオで聴くと約束して去る。, そしてソ連兵が来ると外に出るが、ドイツ兵のコートを着ているため銃撃されて投降する。, そして捕虜となっているドイツ兵の集団がいて、そこにいた将校があるユダヤ人にシュピルマンを助けたと伝えてほしいと語る。, シュピルマンは戦後ワルシャワで暮らして演奏。ドイツ将校の名はヴィルムで1952年に捕虜収容所内で死亡していた。, これ実話なんですけど、見るのは3回目です。ユダヤ人虐殺の話ならシンドラーのリストが有名だけどこれも歴史に残るな。, ブロディのピアノ演奏が本当にすごくて、聞き惚れる。ヴィルムさんが救われなかったのが戦争の悲しい点だな。, 全体的に重苦しいけどこれは事実を基にしてるから。素晴らしい名作だと思うし、後世に語り継がないとな。. 本名で事実を暴露した。, 地獄の業火に焼かれる阿鼻叫喚の渦中だからこそ、平時では表に出ない、それぞれの人間の本性がむき出しになっていた。 そこに人間の「救い」の可能性を見出しても良いのではないだろうか。, ところが、ポランスキー監督は、「人間性」よりも「芸術性」あるいは「美」の価値を優先したかのようだ。 底知れぬ人間悪を覗いたポランスキーには、この世に安易な「救い」など認めたくないかのようだ。